虹の見える向こう側

大丈夫と訊いても大丈夫なわけないから変だし、もっといい人がいるよなんて根拠のないことも言いたくない。


よって私はただ隣て心配するような顔をして立っているだけだ。


しばらくすると花梨は泣き止んで、納得がいかないというように天井を睨んだ。


「あーもうどうして私がこんな思いしなくちゃいけないのよ。」


「まぁ落ち着きなって。」


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