Evil★girl
好きになんかなれない
「陽ちょっとこい」



神治は陽にずっと黙っていたことを今言うというのだ




「何や」



陽は神治にも八つ当たりをした




「俺見てんけど」



「は?やっぱり甘沢なんや

絶対許さん」




陽は勘違いした



「じゃなくて工藤や」



神治は慌てた




「は?意味分からん」



陽はアタフタしている



「だから工藤がお前のノート破

たってことや」




「えっ?だって工藤は甘沢が笑

いながらノート破ってたって聞

いたし」





「お前って工藤のことは信じん

ねんな」




神治は怒った




「え・・だってうち見たって言

うから・・つい・・ごめん」





「謝る相手違うやろ」



「そやな」





そのころ美沙は夏季の所に行っていた




「そう・・そんなことがあったの」




「うん、だから私もう毎野くん

のこと好きじゃなくなっちゃっ

た」




「当たり前じゃん。私だったら

絶対許さないんだから」




夏季は言う




美沙は「うん。そだね」と言って元気を取り戻した




それから美沙は教室に戻り自分の席に座った




「あー美沙何処行ってたのー」




さこが話しかける



「何処でもいいでしょ。あんた

には関係ないじゃん」



美沙はもう前の自分とは違う



前を向いて歩かなくちゃ




「何よ、その言い方。陽くんの

ノート破ったくせに」



さこは大声で言った



聞こえたせいか神治がやってきて得意げに言った
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