今夜 君をさらいにいく【完】
振り返り、今度は目を見て言う。
「玲人さん・・・」
見上げた彼の目は優しかった。
そのままお姫様だっこされ、寝室へ運ばれる。
ベットに優しく置かれて、何度もされるキスの嵐に溺れそうになった。
「こんな短いスカート履きやがって・・・誘ってるとしか思えねぇよな」
耳元でそうつぶやかれ、再び深い口づけをされる。
酔ってはいたが、途中で何度か「安奈・・・」と呼ばれた事は覚えている。
それはとても心地よく、私の鼓膜に響いた。