七夕の星達(完)
「じゃぁ、こうかんだね!!」
「うん、こうかん‼」
シロツメクサのブレスレットを、七歌が夕太につけてあげた。
そして、二人は「おそろいだね‼」と無邪気に笑う。
「また、あおうね?やくそくのシロツメクサにしよ!!」
「うん‼また、あおうね‼」
無邪気に笑いあう二人。
そんな二人に、微かな光が差し込んだ。
時間は止まってはくれず、残酷な時が、二人に迫っていた。
「…あさに、なっちゃうね……」
「うん…からだがすけはじめたよ…」
体が宙に浮き、二人は反対の方向へ引っ張られて行く。
お互いに『離れたくない』、『せめてぎりぎりまで…』とそう想いながら、向かい合って両手を重ねる。