溺愛カンケイ!
少し遅めの歓迎会
残暑厳しい九月に入り、私も営業の仕事にもだいぶ慣れてきた。
「課長、コピーした資料こちらに置いておきます」
河野課長の席に行くと、パソコンをじっと見てた顔をあげ
「あぁ、ありがとう」
課長がふっと笑う。
課長の笑顔は私の心臓を止めるんじゃないの?ってぐらい素敵すぎる。
この笑顔でご飯が食べれるかも…って私は何を考えてるのよ。
ブルブルと頭を振り
「いえ、仕事に戻ります」
ふぅ、余計な事を考えたらまたミスってしまう。
自分の席に戻り次の会議に使う資料の準備に取りかかった。
課長は一年目で営業に異動してきたばかりの私にも大事な会議に使う資料の作成を任せてくれる。
これって嬉しいことなんだ。