溺愛カンケイ!
「花音ちゃん。今週の金曜の夜、空いてる?」
パソコンと睨めっこをしてたら原田部長に声を掛けられた。
「金曜日ですか。空いてますけど、何かあるんですか?」
何だろう、残業かな。
「遅くなったんだけど花音ちゃんの歓迎会をしようと思ってるから」
「私のですか?そんな…『絶対参加だから。拒否権はないよ、花音ちゃんには』
鈴ちゃんからバッチリ対策を教えてもらってるから、と言葉を遮られ歓迎会なんてしてくれなくてもいいとは言わせてもらえなかった。
「………はい、分かりました。ありがとうございます」
「ふふ、楽しみにしててね」
部長は私の肩をポンポンと叩いて笑顔で去って行った。
全然楽しみじゃありませんよ。
お酒の席とか苦手だから歓迎会、ホント憂鬱…。