溺愛カンケイ!

「田中主任、俺たちも同席していいですか?」

確か加藤さんと山口さんだっけ?
二人がテーブルにやってきた。

「ダメッ、俺と花音ちゃんの二人きりで飲むんだから邪魔するなよ」

あっち行けよ、とシッシッと手で追い払う。


「そんな事言わないで俺らも混ぜて下さいよ~。いい?小林さん」

「あの、私は田中主任がいいなら構いませんよ」

「ホラ~、小林さんもこう言ってるんでお邪魔しま~す」


「あっ、おい…」

嫌がる田中主任を交わし座った。
この二人とは接点がないからあまり話をした事がない。


「小林さん、ビール飲む?」

ジョッキを渡されたけど

「いえ、苦いのがダメで甘い系しか飲めないので」

私は未だにお子さまみたいでカラシもワサビも苦手だし。


「へぇ~、何か可愛いね。女の子って感じで。俺たち小林さんと飲んでみたかったんだよね」

念願叶ってラッキーだよ、と加藤さん。
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