溺愛カンケイ!

「もう一度言うぞ。お前らここでいったい何をしてたんだ」

「これは、あの…」

「こ、小林さんが酔って転んでいたのを見つけて介抱を…」

女子社員たちはお互いに顔を見合わせながらしどろもどろに口を開く。

「は?そんな訳ないだろう。なら、何で小林の左頬が腫れてるんだ?」

課長の指摘に俯き

「それは…」

言葉を詰まらせる。


もう、私の心は限界だった…。
震える自分の身体をギュッと抱きしめた。

私の変化に気付いた課長は焦った様子で駆け寄ってきた。

床に座り込んでる私に課長も腰を落とし両肩に優しく手を添え目線を合わせる様にして声を掛ける。

「小林、大丈夫か?」

ちょうどそこへ佐藤さんが来て


「課長~まだですか…って、えっ小林?どうしたんですか?」

何があったんですか、と驚き駆け寄ってくる。

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