溺愛カンケイ!
「小林…落ち着いた所でちゃんと話をしないか?」
落ち着いたところって…。
「このまま、うやむやなままでお前を帰す訳にはいかない」
鋭い視線を投げ掛ける。
「俺は泣いているお前を一人にしたくない」
…っ、今にも泣きそうなのを見透かされた気がした。
「なぁ、俺の部屋に来ないか?」
「えっ!!」
課長の部屋ってどういうこと?
「何ならお前の部屋でもいいが」
いやいや、そんな片付けとかしてないし。
「か、課長!何でそんな事に…」
「この時間で落ち着いて話せる所なんてないだろ?別にとって食おうとしてる訳じゃないから」
ヒエッ、何て事を。
でも話をするまで帰してくれなさそう。
課長の顔があまりにも真剣だし。
「分かりました」
「そうか。俺の部屋でもいいか?」
コクリと頷き課長のマンションに向かった。