溺愛カンケイ!
「俺が全て受け止めてやるから話してみないか?自分の中にしまい込んでるだけじゃ辛いし苦しいだろ?俺に本当のお前の姿を見せてくれないか?」
課長…どうしてそんな優しい声で受け止めるなんて言ってくれるの。
これは上司として部下を考えてくれての事なんだろうか。
それとも別の何かがあるのだろうか。
私には分からない。でも…もぅ我慢できないよ。
弱っていた私の心に課長の優しさが染み渡り、気付くと涙腺は崩壊していた。
「うぅっ…、か、かちょ…うっ…」
その時、課長の腕が伸びてきてグイッと肩を掴まれ私の視界は真っ暗になりシトラスの香りのする課長の腕の中にいた。
「…ぅ、うっ…」
課長は私が落ち着くまでギュッと抱きしめ優しく背中をさすってくれた。
「花音、大丈夫だよ」
何度も囁きながら…。