溺愛カンケイ!
トラウマ

どれくらい時間がたったのだろう…。


私は落ち着きを取り戻しポツリポツリと高校時代の私が人目を気にして人付き合いが苦手になった原因を話し始めた。


~あれは私が高校三年の時~


ある日の放課後…

「綾、ちょっと忘れ物したから教室に取りに行ってくるから先に部室に行ってていいよ」


「分かった、じゃあ後で」


綾と別れ教室に戻り、ドアを開けようとしたら数人の話し声が聞こえてきた。

横の少し開いてた窓から教室の中を見ると坂口くん、大野くん、木村さんがいた。


「なぁ、坂口~。小林花音てお前に気があるんじゃないのか?」


えっ、私の事?
ドアを開けようとした手を止めた。


「はぁ?何言ってんの。ありえないっしょ」

「だって、お前ら席隣だし仲良くしてるじゃん」

「あのなぁ、それはホントはダルいけどあいつが話しかけてくるから仕方なく相手してやってるだけなんだよ」


い、今なんて?
< 139 / 332 >

この作品をシェア

pagetop