溺愛カンケイ!
ホントの私と課長の気持ち
「だからホントの姿を隠してるんです。またウザイって思われたり言われるぐらいなら最初からおとなしくしてた方が傷つかないで済むから…」
全て喋り終わり目線を落とした。
「そうだったのか…」
課長はポツリ呟いた。
「でも結局ウザイって言われてまた傷つく事になったんですけどね…」
情けなくて苦笑いする。
「なぁ、さっきも言ったけど俺の前では本当のお前を見せてくれないか?」
「へっ?」
「俺の前では無理はしないで欲しい」
「課長…それは『出来ないなんて言わせないよ』
言葉を遮られた。
「そんな…だってホントの私はよく喋るしうるさいしテンション高いし変な失敗ばかりするし…きっと課長もウザイって思いますよ」
自分で言ってて悲しくなる。
「大丈夫だ、そんな事はない。俺はどんな小林でも構わない」
力強く言って私の手を握ってきた。