溺愛カンケイ!

ふっと課長の唇が離れ

「今日はここまでにしておくよ。これ以上やると止まらなくなる。次に俺の部屋に来るまでに心の準備をしとけよ」

グイと私の唇を拭った。

へっ、心の準備?
驚いて瞑っていた目を開けると優しく微笑んでる課長がいた。


メガネをしてない課長を初めて見た。
整った形の男らしい眉毛、切れ長の目、鼻筋の通った鼻、薄い綺麗な唇…ホントにカッコいい。


「やっと手に入れた。もう離さないから」


そう言うと課長は私をギュッと抱き締めた。
またシトラスの心地よい香りに包まれる。


ドキドキしながら課長の背中に腕を回し胸に顔を埋めた。


「あの、課長…『課長って誰?今はプライベートだから俺は花音の上司ではない』


今、課長は上司じゃない?
言われた意味が分からず首を傾げた。

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