溺愛カンケイ!
課長はまた聞いてくる。
「はい、だから俺は誰?」
「河野拓也…さん」
「そう、でも違う」
これは名前を呼べって事なんだろうか?
「えっ、じゃあ…拓也さん?」
「正解。まぁ、そのうち呼び捨てで呼べよ。敬語もなしだからな。プライベートで課長って言ったらお仕置きするぞ」
えっ…お仕置きって何?
そんなことより気になってる事を聞いてみる。
「あの…確認なんですけど、か…拓也さんと私は彼氏彼女なんですか?」
「は?この流れでそれを言うのか」
課長は呆れたように半分怒り気味に言う。
「いやっ、その、初めてなので…こういうのは」
「そうか…。好きだよ、花音。大切にするから…ずっと俺の側にいてくれよ」
私の髪をそっと撫でる。
っ…嬉しい。
どうしよう、心臓が飛び出ちゃいそう。
私も気持ちを伝えなきゃ…。
「私も、拓也さんの事が大好きです」
精一杯の気持ちを込め拓也さんの胸に飛び込んだ。