溺愛カンケイ!

「酔っぱらって服を脱ぎ出すみたいで…」

「「「へっ、」」」


私を含め原田部長たちも変な声を出した。
田中主任に至っては口から何かを吹き出した。


「田中主任、大丈夫ですか?」

蓮にぃは焦りながら話を止めると

「あぁ、話を続けて」

先を促す田中主任。

わ~嘘でしょ!って言うか田中主任、続きなんて聞かなくてもいいよ。
蓮にぃ、やめてぇ。


「紫音さんに聞いた話だと、急に甘えてきて暑い暑いと言って服を脱ぎだして下着姿になってそのままバタンと倒れて床で寝だしたって」


何て事を…信じられない。


「う、嘘だよね?蓮にぃ…」

お願いだから冗談だよって言って。


「ホントだって。去年の花音の誕生日はヒドかったって紫音さん嘆いてたし」


私の願いも呆気なく打ち砕かれる。
もう顔面蒼白…というか顔から火が出そうなんですけど。


「花音ちゃん、酔っぱらうと大胆なんだね」

田中主任、何を…。

「意外だな~小林」

佐藤さんはニヤニヤ笑う。
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