溺愛カンケイ!

私みたいなお子さまよりあの人の方が悔しいけど拓也さんにはお似合いだった。


私は拓也さんの何だったの?

もうイヤだ、辛いし悲しいし悔しいよ。


どのくらい私は玄関にいたんだろう。
時間を確認しようと鞄の中の携帯を手に取った。


携帯、拓也さんからの着信は………ない。
もう一度かけてみようかな。


靴を脱ぎソファーに座り拓也さんのアドレスを呼び出し携帯を耳に当てた。


呼び出しの音が流れた後、留守番電話になった。

やっぱり出ない…もう23時過ぎてるよ。

何してるの、拓也さん。
まだあの人と一緒にいるのかな。

あぁ、考えるとまた涙が出る。
気持ちを吐き出すように思いきり声を上げて泣いた。


泣き疲れ、いつの間にか眠っていた…。

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