溺愛カンケイ!
朝起きて鏡を見て思わず苦笑い。
目が真っ赤だしすごい腫れてる。
最悪だ。
あのまま寝ちゃったから…冷やせばよかったけど後の祭り。
お風呂にも入ってなかったからシャワーを浴びた。
私のモヤモヤした気持ちも一緒に洗い流してくれればいいのに。
はぁ、こんな顔じゃ会社にいけないな。
伊達メガネでもしようかな。
メイクを済ませ携帯を鞄に入れようとして手に取った。
私の携帯には着信を知らせるランプは付いていない。
拓也さん電話に気付いてないのかな?
営業のフロアに着くと田中主任と目が合った。
「おはようございます」
「おはよう、あれ?花音ちゃん今日メガネ?珍しいね」
「あの、コンタクトの調子がおかしくて…」
ホントは視力はいいからコンタクトなんてしていない。でも、言い訳がみつからなかったから仕方なく。
「そうなんだ…。ねぇ、花音ちゃん何かあった?昨日、晩飯食べてる時から様子が変だったけど」
大丈夫?、と田中主任が。