溺愛カンケイ!
「鈴ちゃん、来たよ」
黒髪のイケメンがドアからひょっこりと顔を出した。
「あっ、雅治。早かったね」
やっぱりあのイケメンは花山主任の旦那さんか。
「ねぇ、鈴ちゃん。俺の部下も何人か一緒させてもらっていい?途中で会ったんだよね」
「えー、私は別にいいけど。花音チャンは大丈夫?」
「はい、大丈夫です」
もう連れてきてるのに嫌だって言えないし。
「ホント?良かった。ありがとね」
部長が目を細めてニッコリ笑う。この笑顔は反則なんですけど。
これが噂の笑顔か…。
「オイ、お前ら入れよ」
花山主任の旦那さんは後ろに振り向いて声を掛けた。