溺愛カンケイ!

料亭に入り食事をした。

何が仕事の話の続きだよ。
仕事の話なんて全くしないじゃないか、クソッ。

早く俺を解放してくれ。


食事が終わり帰ろうとすると

「河野君、すまないが私はこの後約束があるので咲を家まで送ってやってくれないか?」

「私がですか?」

そのままこの高級外車で連れて帰ればいいのに何で俺が…。


「頼むよ」

「……分かりました」

仕方なく了承した。
もう溜め息しか出ない。


何を勘違いしたのか喜ぶ専務の娘を家までタクシーで送った。

やっとの思いで家に帰った瞬間に慣れない事をしたのでどっと疲れが出た。

香水臭いスーツを脱ぎシャワーを浴びる。
チッ、速攻クリーニングに出さないと、と思いながら髪を洗う。

この時、花音からの二度目の着信があった。

風呂から出るとベッドに倒れ込みそのまま深い眠りについた。


携帯の着信の事はすっかり忘れていた。
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