溺愛カンケイ!

次の日、会社に行くと花音はメガネをかけていた。

確か花音は目はよかったはずだよな…おかしい。
よく見ると目が腫れてる…泣いたのか?


花音をじっと見てると目が合ったがすぐに目を逸らされた…。
何でだ、いったいどうしたんだ?


花音の事が気がかりだったが、行きたくはないが今日も山川商事に行く事になっていたので支度をして出掛けた。




会議室での専務の言葉に唖然とした。


「はっ?今なんと…」

「だからね、今日は仕事の話じゃないんだよ」

カチカチとライターを弄りながら笑う。


「専務、どう言う事ですか?私も遊びに来てる訳ではないんですが」

拳をギュッと握り感情を必死に押さえる。

「今日だけいいじゃないか。うちの娘と会ってやってくれ」


冗談じゃない!
何のためにまたあの女と会わなきゃならないんだ。
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