溺愛カンケイ!

「どうも、邪魔するね。あっ、ちょっと君、少しあっちに寄ってね」


茶髪がニコニコしながら私の左側に座ってくる。


「あれ?小林じゃん。めずらしいね」


なんて言いながら私の右側に座ったのは同期の佐藤弘二さん。


何だコレ!挟まれてかなり気まずいんですけど。

私の前が花山主任、左斜めに原田部長、右斜めに眼鏡のダークブラウンが座ってる。


はぁ、本気で帰りたい。お腹が痛くなったとか言って抜けようか…でも花山主任がいるし。

頭の中でいろんな言い訳を考えるけど、いいアイデアが思い付かない。


いつの間にか原田部長達は飲み物を頼んでいて眼鏡の人以外にはビールが運ばれてきた。
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