溺愛カンケイ!
~拓也side~
病院に着き花音の家族に連絡を取った。
俺の携帯に花音の家族の連絡先など登録されていない。
一瞬躊躇ったが、緊急事態なので花音の鞄から携帯を取り出しアドレスを呼び出した。
だけど両親とは連絡が取れなかったが、花音の兄さん…紫音さんには繋がり事情を話すとすぐに行く、と。
紫音さんがやって来て医者からの説明を受けている間に俺は花音の病室に向かった。
ベッドで寝ている花音を見た。
痛々しい姿に罪悪感が込み上げる。
女の子なのに顔に傷を付けてしまった。
何もかも全部俺のせいだ…。
「ごめんな、花音…」
花音の頬に静かにキスをした。