溺愛カンケイ!
あれから拓也さんが迎えに来てくれてマンションに着いた。
「お邪魔します」
久しぶりの拓也さんの部屋。
相変わらず綺麗に片付けられてる。
リビングで立ち止まっていると
「何してるんだ?立てってるとしんどいだろ。ソファーに座っとけよ」
こうやって拓也さんはいつも私の身体の事を気遣ってくれる。
「あ…はい」
何か緊張する。初めて来た訳でもないのに…。
これから話す内容の事を考えると心がザワザワと落ち着かない。
「コーヒーでいいか?」
カップをテーブルに置く。
「はい、ありがとうございます」
ふぅ、小さく溜め息をつく。
ドサッと拓也さんが私の隣に座り、チラリと顔を見るとやっぱり痩せた気がする。
それは拓也さんが迎えに来てくれた時に一番に感じた事だった。
少しの沈黙の後、拓也さんが口を開いた。
「なぁ、花音が思ってる事、言いたい事があるなら何でも言ってくれ。全て話すから」
「何でも…ですか?」
「あぁ」
拓也さんの真剣な眼差し…。
こんな時だけどキュンとしてしまう私はバカなんだろうか。