溺愛カンケイ!

「ダメッ」

気付けばそんな事を口走ってた。

拓也さんは私からの拒絶の言葉に驚いて目を見開いていた。

「あ、違うの。拓也さんが私にするんじゃなくて私が拓也さんにするの」

そう言うとピクリとも動かない拓也さんにの唇にチュッと音を鳴らしキスをした。


「よし、消毒完了」

自分からするのはかなりドキドキしたけど…これであの女の人の感触は消せた、と思う。
私一人満足していると


「なぁ、そろそろ俺からもしていい?」

と拓也さんが。

わざわざ返事をするのも恥ずかしくてコクリと頷くとゆっくりと顔を近付けてきて唇が重なった。

初めは触れるだけ、お互いの唇の感触を確かめるように。
次第にそのキスも深くなり激しさを増してくる。

< 232 / 332 >

この作品をシェア

pagetop