溺愛カンケイ!
「…ん?あ…れ?」
ゆっくりと目を開けるとイマイチ状況がのみ込めず視線をさ迷わせると、拓也さんが隣で寝ていた。
あっ!と、さっきまでの情事が鮮明に思い出され無性に恥ずかしくなった。
でも、目を覚ました時に好きな人が隣にいるというだけでこんなにも幸せな気持ちになれる。
眼鏡の拓也さんも素敵だけど眼鏡を掛けてない本来の姿も格好いい。
そんな拓也さんの寝顔をじっと見て
「綺麗な顔…」
ポツリ呟きそっと頬に触れようとしたら、拓也さんの手が伸びてきて私の手を上から握った。
ヒッ!!!身体がビクついた。
「どうした花音、まだヤリ足りないのか?」
拓也さんは目を開けてニヤリと笑う。
「や、やだっ。起きてたんですか?」
まだヤリ足りないってよく言うよっ。何回したと…。
恨みがましい視線を向けると
さぁな、と惚けて私の髪の毛を弄り出す。
「起きてるならちゃんと言って下さい。拓也さんはズルイっ」
もう知らない、と背中を向けた。