溺愛カンケイ!

朝からソワソワしていた。

パソコンを入力しながら拓也さんの顔をチラチラ見たりして明らかに集中力が欠けていた。


たまに目が合うと課長の顔でジロリと睨まれ口パクで『見過ぎ』とか『仕事しろ』って注意された。

これ以上、こんな事してたら絶対にミスる可能性大。
緩みきった気を引き締めた。


田中主任は直行でクライアントの所に行ってるからまだ顔を合わせていない。



お昼になり、一人食堂でお弁当を食べているとトントンと肩を叩かれ振り向いたら花山主任がいた。


「花音チャンここ座っていい?」

「はい、どうぞ」

花山主任は持っていたトレイをテーブルに置くと、私の顔を見て首を傾げる。


「ねぇ、どこか調子悪いの?顔が強張ってるけど」

心配そうに聞いてくる。
す、鋭い…。


花山主任に今日の夜、拓也さんと付き合っている事を田中主任に伝えようとしてる事を話した。

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