溺愛カンケイ!

「花音ちゃん、何か頼んだ?」

メニュー表を広げ、私の方に向けてくれる。

「いえ、まだです」

「そっか、じゃあ何か食べたい物ある?」

「あ…揚げだし餅を」

大好物のものをお願いする。

クローバーのは出汁がすごく美味しくて大根おろしと青じそと鰹節がトッピングされ、生姜のすりおろしたのがほんの少し添えられてるんだよね。


「オッケー。他には何かある?なかったら適当に頼むけど」

「はい、お願いします」

主任はメニュー表を見てサッと決めて注文し料理や飲み物が運ばれてきて驚いた。

わっ、さすが田中主任だ。
女の子の好きそうな食べ物ばかり並べられてある。


「じゃ、乾杯でもする?」

今日は主任はお酒を飲むつもりはないのか、お互いにウーロン茶のグラスをカチンと合わせた。
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