溺愛カンケイ!
「おはよー。花音ちゃん。今日の髪型いつもと違うね。何かすごいそそられる。うなじ綺麗だし」
田中主任は普段通りというか、少し軽い感じで話しかけてくる。
「えっ…」
ソソラレル?
っていうか主任は何で息を吹きかけてきたの?
「やっぱり花音ちゃんは可愛いな。あっ、そうだ。実は俺、あれから考えたんだけどもう少しだけ悪足掻きでもしようかと思ってるんだ」
へっ…悪足掻き?
唖然として主任を見てると更に話を続け
「だってそう簡単に花音ちゃんの事を諦められないし…それに課長にヤキモチを妬かせるのも楽しいでしょ」
田中主任はニッと笑い
「ホラ見て、あそこ」
指さす先には課長の席…。
ヒッ、こちらを怖い顔で見ている拓也さんの姿が。