溺愛カンケイ!

「あっ…」

ヌルリとした生暖かい舌の感触にビクンと身体を震わせ、不意打ちに弱い私は膝から崩れ落ちそうになると拓也さんが腰を支えてくれそれを阻止した。

それにホッとしたのもつかの間、
次に拓也さんは私の首筋にキツく吸い付いてきてチクッとした痛みが走る。

「いたっ…」


何ヵ所か同じような痛みがし、最後にチュッとリップ音を鳴らし唇を離し

「これでもうこの髪型では歩けないんじゃないか?」

ニヤリと笑い首筋をつつく。
もしかしなくてもキスマーク?

「拓也さん、付けましたか?」

「さぁな、自分で確認してみれば?あ、でも鏡のある場所に行くまでに誰かに見られるかもな」

ククッと喉を鳴らし楽しそうに言う。
絶対に確信犯だ。

首を手で押さえ


「拓也さん、意地悪ですっ」

涙目になりながら抗議する。

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