溺愛カンケイ!

「突然出てきて驚かせたみたいでごめんね。花音チャンのお友達も」

あれ?そういえば花山主任はお友達って言ったよね。
お友達…。

あぁーっ、綾のことすっかり忘れてた。


恐る恐る前を見ると、立ち上がったまま気まずそうに頬を赤らめてる綾が私の視線に気付いて…なぜかギロッと睨まれた。

怖っ、怒ってる…何で?

綾は花山主任の方を見て


「いえ。あの、私は岡田綾って言います。いつも花音がお世話になってます」


お辞儀をし丁寧に挨拶した。


「こちらこそ。私は花音チャンと同じ会社に勤めてる原田鈴。こっちは私の旦那で花音チャンの上司の原田雅治。ちょっと話をしてもいいかな?」


「はい。あっ、どうぞ座って下さい」


綾は隣の椅子を引き花山主任がそこへ座り、原田部長は椅子がなかったので隣のテーブルの空いてる椅子を持ってきて座った。

< 323 / 332 >

この作品をシェア

pagetop