溺愛カンケイ!
「ねぇ、花音ちゃん明日から営業に引き継ぎに来るんだよね?」
田中主任はニヤニヤしながら私を見る。
「はい、そうみたいです」
大丈夫かな、私。不安だらけだよ。
「分からない事があったら手取り足取り教えてあげるから何でも俺に聞いてね。たくさん可愛がってあげるよ」
王子様の顔からチャラい発言が…。
「いや、あの結構です」
手取り足取りって…何か嫌な予感がするし。
「ちょっと、浩介!やめなさいよっ」
すぐさま花山主任が助け船を出してくれる。
「うるさいな。そんな目くじらたてるなよ。シワが増えるよ、花山主任」
「全く…」
花山主任は呆れた顔をして田中主任を見てる。
この2人の会話は掛け合い漫才みたいでテンポがよくて面白いな、と、