溺愛カンケイ!
御三家の存在

「原田部長、おはようございます」


私は営業部フロアにいた。

緊張で足がガクガクしそう。
総務と違い雰囲気も明るいし社員の人が若い。


「あぁ、おはよう。花音ちゃん。今日から引き継ぎを頼むね。近藤さん、ちょっといいかな?」


原田部長は誰かを呼んだ。


「はい」


スラリとしたショートカットの綺麗な女の人が。


「彼女が小林花音さん、今日から君の引き継ぎをするから、しっかり教えてあげて」


「分かりました。よろしくね、小林さん。私は近藤静香よ」


右手を差し出しふわりと微笑む。
優しそうな人だな。


「はっ、はい。小林花音です。分からない事ばかりでご迷惑をお掛けする事があると思いますけど、頑張りますのでよろしくお願いしますっ」


ペコリと頭を下げた。
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