溺愛カンケイ!

「いや、ホントに離して下さいっ。誰か来て変な誤解されたら困りますよ」


焦りながら主任に伝えた。

けど、

「来なかったらいいの?って言うか花音ちゃんその上目遣いはダメだよ。反則~!俺を誘ってんの?」


「…っ!さっ誘ってなんかいませんっ」


う、上目遣い?田中主任は何を言ってるの。
誘っているつもりなんて全くないのに。


「そう?残念。そうだ、花音ちゃんさっきの話だけど…」


――…ガチャ、

その時、資料室のドアが開き


「小林、ファイルは見つかったのか?」


河野課長の声が。


河野課長の声に一瞬、田中主任の腕の力が緩んだのでその隙に腕から抜け出した。
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