溺愛カンケイ!

「正直よく分からないんですけど今までに感じた事のない気持ちになるんです」


何なんだろう、この気持ちは。


「そっか…。あのね、その人と一緒にいるとドキドキしたりその人の仕草や言葉で胸が苦しくなったり嬉しくなったりその人の事ばかり考えてしまったりするのはね…恋、だよ」


「恋…ですか、」


「そうだよ。誰に恋してるか分からないけど、私は花音チャンの味方だからね」


いつでも相談に乗るわよ、と。


「はい、ありがとうございます」


すごく心強い。やっぱり花山主任は頼りになるお姉さんみたいな存在だ、なんて思っていたら
急に食堂の入り口が賑やかになった。




「「「キャー、御三家よ」」」

「今日はラッキーだわ、三人揃ってる所を見れるなんて」

「あっ、新入社員のイケメン君もいるわよ」


ざわざわ騒ぎだしいつもの黄色い声が聞こえる。
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