溺愛カンケイ!

「浩介、話し掛けすぎ。花音チャンが食べれないでしょ。邪魔よ」

あんたうるさい、と花山主任が。


「おー、怖い怖い」

田中主任は震えるようなポーズでおどけてる。


「ホント嫌味なヤツね」


ジロッと睨み付ける花山主任。

「まぁまぁ、鈴ちゃん」


そんな顔しないで、と原田部長が宥めてる。

そんな花山主任たちのやり取りを横目に私の視線は河野課長をとらえていた。


綺麗な箸の持ち方だな、なんて思いながらじーっと課長を見てると課長がふっと顔を上げるので目が合ってしまった。


…っ!!!

ど、どうしよう。また心臓がドクドクと激しく音を立てる。


顔に熱が帯びていくのが自分でも分かる。間違いなく真っ赤な顔してる。
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