溺愛カンケイ!

~浩介side~



今日は打ち合わせをしていてちょうど昼時になったので原田部長、河野課長、佐藤、俺の四人で社食に行った。


予想通り女の子たちが騒いでいた。
いつもなら会話を楽しむんだけど最近はうるさく感じるのはなぜだろう。


そんなことを考えていると鈴と楽しそうに話をしている花音ちゃんがいた。


当然のように原田部長は鈴のところに行くので俺もどさくさに紛れて花音ちゃんの隣に。

あの資料室の時以来、彼女はあまり目を合わせてくれない。元々、俯き気味で話をする子だったけど今日は久しぶりに目を見て話してくれてマジで嬉しかった。

彼女は自分でお弁当を作ってると言い、ホントに家庭的な子だなと感心したと同時にそれを食べてみたいと思った。


鈴と言い合いをしてる時も俺は花音ちゃんの事を視界に捉えていると彼女は課長の事をじっと見つめていた。


その視線に気付いたのか分からないが課長が顔を上げ二人の視線が交わった――…。
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