溺愛カンケイ!

花音ちゃんの顔が見る見るうちに真っ赤になり俯いた。
それとは逆に課長はいつもと同じクールな表情。


花音ちゃんは顔が赤い事を佐藤や鈴に指摘されると慌てて片付けをして食堂から出て行った。


その後ろ姿を見つめ胸がざわついた。
何か苛々する。


顔を真っ赤にした花音ちゃんに?

それとも見つめ合っていた課長に?


俺はそこまで鈍いつもりはない。
もしかして花音ちゃんは課長の事が好き、なのか?
だから目が合っただけで顔が真っ赤になるのか?

何故俺はこんなにも苛々するんだ。この気持ちは

嫉妬、か?


俺が嫉妬?嘘だろ…。
初めての気持ちに戸惑ったけど、今までのことを考えたら妙に納得がいった。


俺は花音ちゃんの事が好きなんだ。


気付いてしまった気持ちにこれからどうすればいいんだ、と自問自答を繰り返していた。
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