溺愛カンケイ!

すごい、課長が笑ってる。初めて見た。っていうか私のお腹のバカ~!空気読んでよ。


「か、課長、そんなに笑うなんて…」


「あぁ、悪い。あまりにもツボにハマって。ククッ」

まだ笑いは止まらないみたいだ。


「また…。もぅいいですョ」

まさかこんなに笑われるなんて思わなくて私は諦めモードでプイと横を向いた。


「いや、ホントに笑って悪かった。お詫びに昼飯奢るよ」


何が食いたい、と。


「えっ、いいですよ」


慌てて断ると


「遠慮するなよ、それに小林のお腹は待てないみたいだから」


口角をあげて笑い意地悪な事を言う。


「課長ーっ」


恥ずかしすぎる。


「ハハッ、素直に奢られとけ。行くぞ」


何かいつもの河野課長と違う。よく喋るし、よく笑ってる。

普段とのギャップにドキドキが止まらない。

< 73 / 332 >

この作品をシェア

pagetop