溺愛カンケイ!
すごい、課長が笑ってる。初めて見た。っていうか私のお腹のバカ~!空気読んでよ。
「か、課長、そんなに笑うなんて…」
「あぁ、悪い。あまりにもツボにハマって。ククッ」
まだ笑いは止まらないみたいだ。
「また…。もぅいいですョ」
まさかこんなに笑われるなんて思わなくて私は諦めモードでプイと横を向いた。
「いや、ホントに笑って悪かった。お詫びに昼飯奢るよ」
何が食いたい、と。
「えっ、いいですよ」
慌てて断ると
「遠慮するなよ、それに小林のお腹は待てないみたいだから」
口角をあげて笑い意地悪な事を言う。
「課長ーっ」
恥ずかしすぎる。
「ハハッ、素直に奢られとけ。行くぞ」
何かいつもの河野課長と違う。よく喋るし、よく笑ってる。
普段とのギャップにドキドキが止まらない。