溺愛カンケイ!
部長に言われ俺が小林を送る事になった。
正直ダルかったので早く帰りたかったが、もう少し小林と一緒にいたいと思う気持ちもあった。
だが、彼女は送るのはいいと断り逃げるように走り出した。
その後ろ姿をじっと見ていると部長の奥さん、花山さんが
「河野さん、追いかけた方がいいんじゃないの?この時間に女の子を一人で帰したら危ないよ。それに花音チャン可愛いし変な人に声をかけられるかも…」
その言葉を聞いてまさかな、と嫌な予感が頭を過る。
「ホラッ、拓也早く行けよ」
部長にも促され舌打ちしつつも足早に小林を追いかけた。
周りを探すが見付からない。
そんなに時間はたってないから近くにいるはずなんだが。
だんだん見付からない事に焦りを感じ、気付いたら走り出していた。