溺愛カンケイ!
誰かの視線を感じる、ってもしや…横を見ると
河野課長と目が合った。
えっと、これは何か喋った方がいいよね。緊張しつつ
「あの、課長達はお仕事なんですか?」
「あぁ、ちょっとトラブルがあってな。この後、また会社に戻って書類を作り直さないといけないんだよ」
怠そうに髪をかきあげる。
ヤバイ、その仕草にキュンとする。
「そうなんですか…。お疲れ様です」
「いや、それに偶然だが小林の私服も見れたし土曜出勤してよかったよ」
か、課長ってこんな事を言う人だったっけ?
キャラが違うような気がするけど。
若干パニクってる私にゆっくり近付いてきて
「すごい可愛いよ」
耳元で甘く囁く。
…っ!
興奮のあまりギャーと叫びそうになった。
課長の低めの声が私の脳内を刺激し、息のかかった耳が燃える様に熱い。
はぅっ、課長は私の心臓を壊すつもりなの?
今なら悶え死にそう。