君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~
~空斗side~

…どういうことなんだ?




琴音は今、怒っている?





俺に…?




どうして?




何があったんだ?




いくら考えても、答えには辿り着かない。




「「ちょ!!え?…」」






ん?外がうるさいな?




何か起こったのか?




扉を開けて周りを見渡すと、琴音の病室の前に人だかりが出来ていた。




そのうちの1人が俺に気づいたようで声をかけてきた。




「空斗くん!!」




肩をガシッとつかまれる。




「は、はい…?」




「琴音ちゃんが病室にいないの。薬の時間なのに。何処にいるか、知らない?」




「すみません、知らないです。て言うか、そんな慌てなくてもいつか戻って来るでしょ…」





「違うの!!琴音ちゃんはこの前も薬の時間に居なくなって…そして、自殺未遂をしたのよ!」




顔がみるみる青ざめていく。




俺は、目的地も無く走り出した。







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