君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~
「あたし、今日からどう空斗と接したらいいのかな?」





「いままで通りでいいんじゃねーか?」





「いままで通り?」




「ああ。空斗は琴音に心配かけたくないから病気を隠してたんだ」





あたしに心配かけないため…。





「普通に…病人として接してほしくねーだろ?琴音も」





「うん。」






病人相手じゃなく、普通の健全な人として接してもらいたい。





そう思うのはこの病院にいる人、全員だと思う。





「そうだよね。ありがとう、なんか気持ちが軽くなったよ」





「俺も乗り越えた山だ、こういう相談、いつでもしてこいよな?」






「うん!」





あたし達は笑いあいながら空斗の部屋び向かった。
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