君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~
目の前にはあたしと同じポーズをした空斗が立っていた。


「やっと会えたー!


いきなり会えなくなって心配で毎日琴音の部屋に行ってたんだぞ?」


あたしの部屋に!?


「んだけど、お前毎回部屋にいなくて…どこ行ってたんだ?」


「嘘!?あたしは空斗に会えるかもと思って屋上に…」


「アホか。屋上じゃなくて俺の部屋にいけばいいだけだろうが」


空斗は笑いながら言った。


「じゃああたし達、毎日すれ違ってたんだね!笑」



「だな!ま、結果会えたんだし。」



「そうだね!一件落着って感じ!」



「あーよかったー会えなかったらどうしようかと思った」



空斗がぼそっと何かを言ったが、あたしには聞こえなかった。



「今何か言った?」



「ははッイヤ、何も言ってねーよ」
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