君と出会ってーー。～あなたがいた頃は～

結局、１０枚ぐらい撮った。




３人で、ピース。




３人で変顔。




空斗と蓮に見つめられているあたし。




３人で爆笑して目がつぶれている写真。




蓮が白目になっていたり、





あたし達にいたずらしていたり。





そして、あたしから空斗の頬にキスしてる写真や、






空斗があたしに抱きついている写真。






その傍らで蓮が呆れた顔をしていたりと





たくさん笑った時間だった。






「すっごい楽しかったー！」







「この計画、昨日空斗が提案してきたんだぞ。」






空斗が？







「ん、で、俺がノッたってわけ。」






「…ありがとう、二人とも…！」






そういって、あたしは２人に抱きついた。






「…、俺はいいけど、蓮にまで抱きつくな。」






「おっ！嫉妬かぁ～？笑」






「うっせー！笑ってんじゃねーよ」






空斗が蓮に嫉妬！？






すごく、うれしいんだけど…！






その後も二人のモメ合いは、続いた。





そんな2人を見てると、嬉しくて、幸せで。






でも、空斗が無理に"思い出"を作ろうとしているのが痛いほどわかって、苦しくなる。