君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~
うっすらと開いた瞳に映ったものは、"空"だった。




綺麗に澄んだ青空の向こうに、太陽が輝いている。




それは、空斗みたいで。




優しくあたしを包んでくれる。




とても心地がよくて。ーーーーー




「琴音ちゃん!目が覚めたのね。良かった!!」




声のする方を振り向くと、海生さんがいた。




「え?海生さ…ん?あたし…なんで?」




「倒れたのよ。昨日。」




海生さんによると昨日の夜、あたしは空斗のことでパニックになって、空斗の目の前で倒れたらしい。




あぁ…我ながら情けない。




空斗の前では何もかも受け入れるって決めたのに。





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