君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~
それから、あたしの体調は急変した。
吐き気がずっと、襲ってくる。
空斗の病室に行こうと思っても、身体が言うことを聞かない。
呼吸器をつけたまま、天井をにらみつけるだけの日々が何日も続いた。
そうやって過ごす日々に毎日思う事。
"空斗に会いたい"
心の底から、思っていた。
空斗のことを考えると少し、ほんの少しだけだけど身体が軽くなる。
あたしは、車椅子に乗って病室をそっと抜け出した。
もちろん、行き先は空斗の病室。
ガラッ
「こんにちはー!」
空斗は、ベッドで本を読んでいた。
「こんにちは。えっと…琴音…だよな!?」
え?何で、わかるの…?
「さっき、俺の母親だって人から聞いたんだ。『車椅子で、空斗の病室に来る女の子は、"琴音"だよ。あんたのすごく大切な人。』だって。」
「嘘…。」
こんな形でも、空斗があたしの名前を呼んでくれる。
嬉しくて、涙がでるよ。
そして、空斗はニコッと八重歯をみせて笑い、言った。
「お見舞いありがと!俺の"大切な人 琴音"!!!」
吐き気がずっと、襲ってくる。
空斗の病室に行こうと思っても、身体が言うことを聞かない。
呼吸器をつけたまま、天井をにらみつけるだけの日々が何日も続いた。
そうやって過ごす日々に毎日思う事。
"空斗に会いたい"
心の底から、思っていた。
空斗のことを考えると少し、ほんの少しだけだけど身体が軽くなる。
あたしは、車椅子に乗って病室をそっと抜け出した。
もちろん、行き先は空斗の病室。
ガラッ
「こんにちはー!」
空斗は、ベッドで本を読んでいた。
「こんにちは。えっと…琴音…だよな!?」
え?何で、わかるの…?
「さっき、俺の母親だって人から聞いたんだ。『車椅子で、空斗の病室に来る女の子は、"琴音"だよ。あんたのすごく大切な人。』だって。」
「嘘…。」
こんな形でも、空斗があたしの名前を呼んでくれる。
嬉しくて、涙がでるよ。
そして、空斗はニコッと八重歯をみせて笑い、言った。
「お見舞いありがと!俺の"大切な人 琴音"!!!」