君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~
あたしは、今現実逃避してる。




きっと…いや、絶対。




今、その現実を見るのが怖くて怖くて、たまらなく胸が騒ぐ。





今日、あたしを覚えてくれても、明日には忘れている。





つまり、空斗はその一日だけのあたししか、知らないということで。





紙をみて、覚え直してくれるのは嬉しいけど、今までのあたしを忘れていることには変わり無いから。





できる事なら、戻りたいな。





空斗の記憶があった頃に。





もっとこうすれば良かった、とかたくさんの後悔があたしに押し寄せるんだ。




もう一度、楽しかった頃に戻りたい…







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