君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~
ほうほう。なるほど。
「で、なんでデビュー出来るんだ?」
あたしがとりあえず事情を理解した所で、空斗が尋ねる。
「俺、雑誌のグランプリに応募したんだよ。」
そう言って、雑誌の切り抜きを取り出す蓮。
「グランプリ?」
「そ!これで、大賞に選ばれると書籍化。つまりデビューってわけ!」
「なるほどー!」
空斗は納得したみたいだけど、あたしは納得いかない。
だって、"大賞は1月下旬決定!!"って切り抜きにでっかくかいてあるんだもん。
今日はまだ、12月28日。だから大賞はまだ決まってないハズ。
「ねぇ、蓮?大賞まだ決まってないでしょ?」
思い切って聞いてみる。
すると、サラッと答えられた。
「うん。決まってないよ?俺は一次審査通過しただけ。」
「やっぱり。」
やっと納得するあたしの横にはびっくりする空斗。
「えー!?マジかよ!じゃあデビュー決まってないじゃん。」
「ちっちっち~!これを見ろよ?」
蓮がドヤ顔で取り出した紙には
《この度は第25回RQG小説グランプリにご応募くださり、ありがとうございます。
スタッフによる、厳正な審査の結果、月野 蓮さんの作品は一位通過で推理小説部門一次審査を突破されました。
おめでとうございます。》
と、書かれていた。
「で、なんでデビュー出来るんだ?」
あたしがとりあえず事情を理解した所で、空斗が尋ねる。
「俺、雑誌のグランプリに応募したんだよ。」
そう言って、雑誌の切り抜きを取り出す蓮。
「グランプリ?」
「そ!これで、大賞に選ばれると書籍化。つまりデビューってわけ!」
「なるほどー!」
空斗は納得したみたいだけど、あたしは納得いかない。
だって、"大賞は1月下旬決定!!"って切り抜きにでっかくかいてあるんだもん。
今日はまだ、12月28日。だから大賞はまだ決まってないハズ。
「ねぇ、蓮?大賞まだ決まってないでしょ?」
思い切って聞いてみる。
すると、サラッと答えられた。
「うん。決まってないよ?俺は一次審査通過しただけ。」
「やっぱり。」
やっと納得するあたしの横にはびっくりする空斗。
「えー!?マジかよ!じゃあデビュー決まってないじゃん。」
「ちっちっち~!これを見ろよ?」
蓮がドヤ顔で取り出した紙には
《この度は第25回RQG小説グランプリにご応募くださり、ありがとうございます。
スタッフによる、厳正な審査の結果、月野 蓮さんの作品は一位通過で推理小説部門一次審査を突破されました。
おめでとうございます。》
と、書かれていた。