君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~
「な…なぁ?ひとつ聞きたいんだけど…」




「何?」




蓮は、缶ジュースをごくごくと飲んだ。





「単刀直入に聞くけど、いいか?」





「お…おぉ、もったいぶらず、どうぞ?」





俺は息をゴクンと飲み込み、口を開いた。





「蓮、お前…琴音が…琴音のことが好きなのか?」





ブーーーーッ!!!





蓮が飲んでいたジュースを口から拭いた。





「ゲホッゴホッ」





「わッ汚ねーな!」





「お前単刀直入過ぎるだろ」





だから、単刀直入に言うって言ったじゃんよ!





「仕方ねーだろ?どう聞いたらいい分かんねーし。んで、どうなんだよ」
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