君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~
~空斗side~

琴音、大丈夫かな…




一回扉前までは、いってみるか。




俺は琴音を先生に頼んだ後、気持ちを落ち着ける為、屋上にいた。




だから、少し急いで琴音がいる治療室へむかった。




心の中で、もしかしたら琴音が回復して、いつものように出迎えてくれるのではないかって淡い期待を抱き、楽しみに向かった。




でも、現実はそんなに甘くは無くて。





「山田さん!鈴木さん!人が足りないから集めてきて!大変なの‼笹原さんが…」




俺の思考がフリーズした。



大変?笹原…?




今、そう言ったか?



俺は慌てて、近くの看護師に尋ねた。




「あ、あの!ここにいる、笹原さん…琴音は…」




「え?あ、知り合い?」




「え…えっと、彼氏です。」




「そう。今、少し落ち着いたみたいよ。




あ、ちょっと待ってて?」




看護師はそういって、治療室にはいっていった。
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